あなたは結婚していますか、または結婚したいですか。
近年増えていると言われる、女性の未婚率ですが、実際のところどうなのでしょうか。
気になる未婚率の動向と、結婚に対する意識の変化などについて見ていきます。
女性の考え方や置かれている状況の変化
近年はバリバリ仕事をする女性が増え、自分で稼げるから結婚は考えていないという方も増えています。
また、結婚しても離婚する方やシングルマザーで大変な方も増えるなど、結婚や子育てに関する不安を抱える方も少なくありません。
こうした状況を見てか、女子大生や社会人になり立ての女性などに街頭インタビューなどをすると、「結婚に魅力を感じない」と答える人も増えています。
「自分の時間を優先したい。」といった方や「しばらくは仕事を優先したい。」というのが理由です。
また、「いつかはしたいけれど、そんなに早くなくていい。」という方や「いつかはしたいけれど、具体的な時期は未定。」という方、そもそも、「結婚を考えている人がいない。」、「交際経験がない。」といった方も増えてきました。
女性の未婚率の推移や現状
内閣府が公表した「令和4年版少子化社会対策白書」では、50歳時点での未婚割合を過去と現在で比較した、興味深いデータが掲載されています。
1970年は男性1.7%、女性3.3%であったのが、その後男性の未婚率はどんどん上昇していきました。
女性の未婚率は、1990年までおよそ20年間は横ばいでした。
ですが、その後上昇に転じているのです。
その結果、2015年の国勢調査では男性24.8%まで上昇し、女性も14.9%と、1970年に比べると10%以上も上昇しています。
国勢調査は5年ごとに実施されていますが、直近の国勢調査である2020年のデータでは、男性28.3%、女性17.8%とさらに上昇が見られました。
結婚に対する意識の変化や現状
18~34歳のいわゆる、結婚適齢期世代の未婚者に、結婚に対する意識を尋ねたところ、2015年の国勢調査では、「いずれ結婚するつもり」と答えたのが男性85.7%、女性89.3%でした。
過去30年の調査結果と比較して、わずかに低下しているものの、結婚する気はないという人が大幅に増えたわけではありません。
結婚していない理由を尋ねると、「適当な相手に巡り会わない」という理由が男性45.3%、女性51.2%と一番多くなりました。
次に多かった理由は、女性の場合、「自由さや気楽さを失いたくない」が31.2%、「まだ必要性を感じない」が23.9%でした。
「仕事や学業に打ち込みたい」と答える女性も多いです。
男性の場合は、「まだ必要性を感じない」29.5%、「結婚資金が足りない」が29.1%です。
男性は資金面の不安が多く、女性は家庭や子育てに縛られず、自由を謳歌したい方が多い傾向があります。
また、男女ともに「異性とうまく付き合えない」と答える人が、過去の調査に比べて増えています。
まとめ
女性の未婚率は2020年度の国勢調査では女性17.8%でした。
約50年前の1970年では、わずか3.3%でしたので、大幅に上昇しています。
男性も1.7%から28.3%と上昇しており、男女ともに未婚率は上がっています。
結婚意識として、結婚の必要性を感じないという意見や良い相手に巡り合えないという意見がある一方、近年問題になっている結婚資金が足りないなど、資金面での不安の声も増えてきました。
女性の場合、自由さや気楽さを失いたくないという理由も多く、バリバリ働きたい方や家庭や子育てに縛られたくないという方も多いです。
さらに、近年の傾向である、異性とうまく付き合えないという声も増えています。
草食男子が増えていますが、女性でも同様の傾向が見られ、交際経験がない、少ない男女が増えつつあります。
以上、女性の未婚率と気になる結婚意識についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。