ご自身の最低血圧と最高血圧を把握されていますか。
毎日ご自宅で血圧計で測っているという方もいれば、健康診断の時に年に一度だけ測るだけという方も多いかもしれません。
女性は低血圧の人が多いと言われますが、年齢を重ねるにつれ高血圧となり、通院する方や服薬する方も増えてきます。
この記事では、女性の血圧の平均や健康対策について考えていきます。
女性は低血圧が多い?
低血圧で悩んでいる女性は多いかもしれません。
もっとも、実際に血圧が低いわけではなく、朝起きられない、朝弱いのは低血圧のせいと思っている方も少なくありません。
血圧が低いという状態は、血液が体内を巡る圧力が少ない状態です。
そのため、体力がなく、気力が出ないという症状が出やすいです。
もっとも、女性も年齢を重ねるにつれ、食生活や運動不足などの影響もあって、高血圧になる方が増えていきます。
高齢出産はリスクが高いとされるのも、年齢を重ねるにつれ高血圧の人が増えることも一因です。
血圧が高い人がいきむと、さらに血圧が上昇し、血管が切れる場合や心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まるためです。
そのため、血圧が低すぎず、高すぎず、正常な値の幅にあることが望まれます。
また、高血圧と診断されると降圧剤の服薬治療や生活改善が求められます。
一方、低血圧は生活に大きな支障が出ることや体に影響するなど、かなりひどい状態でなければ、特段の治療の必要はありません。
高血圧と低血圧
高血圧とは、最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上、またはその両方の状態を指します。
一方、低血圧はWHOが公表する世界共通の基準では、最高血圧100mmHg以下、最低血圧60mmHg以下のケースを指します。
女性には若い方や痩せている方などを中心に低血圧の人も多いですが、低血圧の基準を満たしていても、朝問題なく起きられる人もいますし、持久力も高く、元気に活動している方も多いです。
高血圧に比べて、低血圧は問題になるケースは稀です。
ただし、血圧が低いことで各臓器へ送られる血液量が減少し、めまいや立ち眩みなどが起きやすくなることや臓器の機能障害が起こった場合などは、治療が必要になります。
駅のプラットホームなどで立ち眩みを起こし、落下するなどすれば大変なことになるので、注意が必要です。
女性の血圧の平均はどのくらい?
厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査において、直近の令和元年度のデータを見てみましょう。
最高血圧の平均値は20歳以上の男性で132.0mmHg、女性は126.5mmHgとなっています。
また、最高血圧が140mmHg以上で高血圧と呼ばれる人の割合は、男性は29.9%、女性は24.9%です。
いずれも、前回調査から10年間に数値や割合が減少しています。
これは、血圧が高いと心筋梗塞や脳卒中や突然死などのリスクが高まることが意識される方や生活習慣病対策などを積極的に実施する方が増えたからでしょう。
女性の血圧の平均値は男性より低く、高血圧でも低血圧でもありませんが、それでも高血圧の女性も25%近くいます。
若い時は低血圧だと言っていた方が、年齢を重ねて高血圧と診断されるケースもあるので注意しなくてはなりません。
高血圧にならないよう、バランスの良い食事や適度な運動、過剰な飲酒や喫煙を避けるなど対策を採ることが大切です。
まとめ
女性の血圧の平均は126.5mmHgとなっており、高血圧でも低血圧でもありませんが、一方で高血圧の女性の割合も24.9%となっています。
低血圧で治療が必要になる方は少ない一方、高血圧は心筋梗塞や脳卒中などのリスクも高めるので注意が必要です。
以上、女性の血圧の平均や健康対策についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。